キッズスペースは必要?

内装

キッズスペースとは、商業施設などに設置された子どもの遊び場の総称であり、キッズコーナーやチャイルドコーナーなどとも呼ばれています。近年ではショッピングモールや大型スーパーなどはもちろんのこと、携帯ショップ、カラオケ店など様々な施設にキッズルーム、キッズスペースが設けられています。

もともと小児専門のクリニックではよく設置されています。しかし、共働き家庭が増え、子育て環境の問題が関心を集めている今、クリニックが大人が安心して子供同伴で行ける場所であるためにキッズルームを導入するクリニックが増えています。

キッズスペースを設置するメリット

キッズルームを設置する最大のメリットは、保護者の方の通院利便性の確保です。

小さなお子さんを抱える子育て世代の方は「病院に行きたいけど小さい子どもがいるから行きづらい」「大人しくしていれないので周りに迷惑をかけてしまう」と、よほどの症状でない限り、クリニックへ行くことをためらってしまいます。

そこで小さなお子さんを連れていても安心して受診できるキッズスペースがあれば、患者様にとって医院選びの一つのポイントとなり、顧客満足度を高めリピーターへつなげられるでしょう。

また、キッズスペースがあることで、小さなお子さんのクリニック自体への抵抗感の軽減も期待できます。

どのようなキッズスペースが必要?

設置スペース

クリニックにキッズスペースを導入する場合、基本的に待合室に設けることになるでしょう。そこでまず、目の届きやすい場所であることが重要です。何かあってもすぐに対応できるように、スタッフや保護者の視界に入る範囲にキッズスペースを設置するようにしましょう。仕切りは大人の目が届く低いもので、子供の姿が確認できるほうがいいでしょう。

おもちゃ

子供たちが大騒ぎしてしまうような大型の遊具はスペースもとるので必要ないでしょう。子供サイズのイスやベンチを用意して、絵本などで大人しく待てる環境が望ましいでしょう。

また、子どもが投げたり、踏んだりしてケガをしてしまう危険性があることから、角が尖っていない丸みがあるおもちゃを選ぶのがポイントです。誤飲を防ぐために子どもの口に入らない大きさのおもちゃを用意しましょう。

安全性

キッズスペースは小さな子供が遊ぶ場所であるため、設置には子どもへの安全性の確保と保護者への安心感の配慮が重要なポイントになります。マットや囲いのベンチにやわらかい素材のものを使うだけでなく、場合によってはテレビ台や本棚、柱などへのカバーも考える必要があります。

衛生面

子どもが帰った後は衛生を保つために使用していたおもちゃは消毒が必要になります。日常的にお掃除やお手入れがしやすい素材で日常的に掃除や手入れがしやすいものを選ぶとよいでしょう。

起こりえるトラブル

電源コンセント

子供の指は細く、誤って指や遊具をコンセントに入れようとして感電などしたら大変です。設計の段階で電源コンセントをキッズスペースから離れた手の届かないところに設置しましょう。

設置物

もしモニターや棚などの大型の設置物が倒れたり、落ちたりした時に危なくないよう配置を考慮しましょう。

設置場所

先ほども述べた様に、スタッフや保護者の視界に入る範囲にキッズスペースを設置するのが第一です。加えて、入口が近すぎると誤って外に出てしまう可能性があるので、キッズスペースに安全柵を設けるなどの工夫も必要です。

さいごに

近年増えつつあるクリニックのキッズスペースですがちょっとした工夫で他のクリニックとの差別化も可能です。ちょっとした内装のこだわりや患者様への気遣いで集客力がグンと上がります。

開業予定地のニーズに合わせて、お気軽にご相談していただけただと思います。