色のイメージから内装を考える

内装

クリニックの内装デザインを考えるときに意外と迷うのが内装の色です。色によって患者様に与える印象が大きく変わり、内装や設計、インテリアが良くても色味がちぐはぐだと台無しになってしまう可能性もあります。

この記事では、色の与えるイメージから内装デザインを考えるためのアイデアを紹介します。

病院やクリニックでよく使われる色

・ホワイト
・グレー
・ピンク
・グリーン
・アイボリー

医療業界の場合、基本は白やパステルカラーがよく使われます。 いずれも清潔感があり、安心感のある色です。

白以外は主に青やピンクを使用します。 青は清潔さ、ピンクは愛情や優しさを表す色だからです。 産婦人科はピンクが多く、小規模なクリニックだと緑も多く見られます。

色味によるイメージ

パステルカラー

淡い色のパステルカラーは優しくて柔らかい印象を与えます。さわやかで清潔感のある内装デザインに使われることが多いです。ピンク、グリーン、ブルーなどが人気です。

モノトーン

白や黒、グレーなどモノトーンは、シンプルでスタイリッシュな印象を与えます。落ち着きと高級感がある内装デザインに使われることが多いです。ホワイトとブラックのコントラストやグレーのグラデーションカラーが人気です。

アースカラー

茶色や緑色、オレンジ色などアースカラーは自然と温かみのある印象を与えます。四季を問わずナチュラルでリラックスできる内装デザインに使われることが多く、木材や植物とも相性が良いです。

よく使われる色の与えるイメージやおすすめの診療科目

ホワイト

ホワイトは清潔感のある印象を与えるため、病院の内装でよく使用されます。どの診療科目においても、清潔感と信頼感を表現できます。

しかし、白のみで統一してしまうとかえって緊張感を与えてしまい患者さんが落ち着かないこともあります。また汚れやほこりが目立ちやすくメンテナンスにもコストがかかります。差し色として、足元や手の振れやすい位置に他の色を取り入れると印象もよくなります。

グレー

グレーもどの診療科目にも取り入れやすく、他の差し色とも組み合わせやすい色となります。取り入れることで柔らかい印象を与えることが出来ます。

壁紙や床をグレーにする場合、アクセントとして明るい色のソファなどを設置するのもお勧めです。

ピンク

ピンクは病院やクリニックの内装を優しい印象にしたいときに、ぴったりの色と言えます。産婦人科や乳腺外科などで使われるイメージも強いので色の持つ印象から、ネット検索でクリニックの内装を見たときに安心感が持つことができ、病院選びでも直感的に選ばれることが多いようです。

 ピンクは暖色系に分類され、見た人が明るい気分になり、温かい印象を与えます。

 主に女性向けの美容クリニックなどを開業するときに取り入れてみてはいかがでしょう。

グリーン

グリーンは、自然と温かみのある印象を与える色だと言われています。安心感や安定、調和を表す色で、木や森などの自然色でもあるため、気持ちを穏やかにし、心をリラックスされてくれます。

また、グリーンは五感の中で嗅覚と関係が深いため、においや香りから得るリラックス感とも繋がりが深い色です。無機質になりがちなクリニックの内装にグリーンを用いることで手入れの必要な観葉植物などよりも手軽にグリーンの効果を生かすことができ、患者さんの不安やストレスを和らげる効果があります。

森や山を連想させるブラウンの落ち着いたソファやインテリアなどを合わせることで、さらに落ち着いた空間になりそうです。

イエロー

イエローは幸せ、明るさ、無邪気さ、楽しさを連想させる色です。病院やクリニックの苦手な子ども向けの小児科や小児歯科などに使われることが多いです。いかに子どもが抵抗なく利用できるかを考えたときにもよく選ばれる色です。

また、キッズスペースにも用いると、病院っぽくない印象が子ども連れの患者さんにも安心してご利用いただけます。

アイボリー

アイボリーはクリーム色よりも淡く、白よりも黄色味がかっているので、落ち着いた印象でほかの色とも合わせやすい色です。白よりも柔らかい印象を与えます。

白のように清潔感のある内装にしたいけれど、柔らかい印象も出したいときにお勧めの色です。

まとめ

クリニックへ来られる患者様、特に初めての来院時には、不安を抱いていたり、怖いと感じていたりする人もいます。クリニックに入った印象が安心感、清潔感を演出できればクリニックに対する信頼感も増します。

色の与えるイメージをうまく使って内装の色選びを考えましょう。